「新しい散骨のかたち」

先日、東松島市のS様に散骨(月末定期便)をご利用いただきました。
S様ご夫妻は、自分達の没後は海洋散骨をする、と決められていたそうです。
しかし、数年前に奥様が逝去された際なかなか気持ちの整理がつかず、そのまま年月が経過してしまったそうです。

今回、相談会に参加して散骨の全体の流れが理解でき、気持ちの整理もついたとのことで散骨を実施されました。
当初は貸切便を検討されていましたが、ご親戚の多くが高齢かつ県外在住者とのことで、ご遺骨をお預かりして代理で散骨をする月末定期便に変更されました。

最終打ち合せの際に、散骨の日時を教えてほしいとのご要望がありました。
松島湾が一望できる、塩釜市の多門山の山頂から散骨現場を見ていたい、というのが理由でした。

散骨当日は快晴、波も穏やかでした。
出港する際、S様に「今から行ってまいります」と連絡をしたところ「山頂に着いて、双眼鏡を見ながら待機していました。よろしくお願いしますね」とのことでした。

散骨海域へ到着。献酒、献花を実施し、その後散骨を行ないました。
同乗していたカメラマン(NPS資格所有)に、散骨証明書用の写真も撮影していただきました。

散骨終了後、S様は「見ていました。ありがとうございました。もう少し海を眺めてから帰宅します。」と電話でおっしゃっていました。
少しでもS様のお気持ちに寄り添うことができていたらいいな、と願いながら我々も帰路につきました。

今回のように、お客様の理想のお別れに少しでも近づけるよう、これからも心がけて参ります。
また、今後のサービスの1つとして、立ち合いが不可能なお客様のために散骨現場の映像配信を検討しております。

シーウイングでは、終活に関する無料相談も承っております。
終活を進める中で生じた疑問などがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。